合同会社エクスライド

◆ 企業名:合同会社エクスライド
◆社所在地:高知県高知市桟橋通1-10-6 アステールK306
◆電話番号:088-881-5048
◆業種:青果卸売業者/飲食業
◆入会日:2025年5月

Q1.当塾をご支援してくださる理由を教えてください。

私は元高校教師です。けれど、この道を選ぶまでには、決して平坦ではない人生の道のりがありました。

かつて私は、過ちを犯し、高知県の高校を自主退学しました。あの頃の私は、人生経験も浅く、挫折と失敗に押しつぶされそうになり、自分を見失い、何者にもなれないような孤独と無力感に苛まれていました。

それでも、両親や先生方、周囲の大人たちに励まされ、支えられ、「人生を諦めてはいけない」と、もう一度立ち上がる決意をしました。心機一転、あえて身寄りのない新天地である東北・宮城県の高校へ転校する道を選んだのです。当時、私には一切言わず、両親の夢でもあった家を売ってまで私のリスタートを支えてくれた両親には感謝しかありません。そのとき父は母にこう言ったそうです。「家は取り戻すことができるけど、息子の人生は取り戻すことはできない」

もちろん、環境を変えたからといって、すぐにすべてが好転したわけではありません。知らない土地での生活、一から築く人間関係、聞きなれない言葉や異なる文化への順応、そして“自分自身を作り直す”ことの苦しさ。それらは決して簡単なことではありませんでした。

そんな中、私の人生を大きく変えてくれたのが、ある一人の“恩師”の存在でした。

「あなたは、挫折や失敗を乗り越えた。だからこそ、あなたのような教師が必要なんだ。」

その言葉は、私の心の奥に深く突き刺さり、新たな情熱と志の蝋燭に火を灯しました。

人は、誰かに信じてもらうことで、再び立ち上がることができる。

私もまた、そんな力を持つ大人になりたい。そう心から願い、教育の道へと進みました。

教師として過ごした年月の中で、私はたくさんの子どもたちと出会いました。
経済的に厳しい家庭、親がいない家庭、愛情を知らずに育った子、そして、自分の存在意義を見失っている子。

子どもたちはみんな、無限の可能性を持っています。
けれど、家庭環境や地域の事情により、その芽が育たずにしぼんでいく現実を、私は何度も目の当たりにしてきました。

だからこそ、私は「ステップアップ塾」に深く共鳴しています。

この塾は、様々な家庭環境を持つ子どもたちや、経済的に塾に通うことが難しい子どもたちに、無料で学びの機会と温かい食事、そして安心できる居場所を提供しています。それだけではありません。
学力を伸ばすだけではなく、「自分はここにいていいんだ」「挑戦してもいいんだ」と、自己肯定感を育む場所に感じます。まるで当時の私のように。

私は、自分のように一度つまずいた子どもたちが、もう一度希望を見つけ、立ち上がっていく姿を見たい。
そして、その一歩のそばに「ステップアップ塾」があってほしいと、心から願っています。

私の支援は、ほんのささやかなものかもしれません。
けれど、あのときの恩師のたった一言が私の人生を変えたように、誰かの小さな一歩が、きっとまた誰かの未来を変える。
私はそれを、心の底から信じています。

だからこそ、私はステップアップ塾を支援します。

希望をあきらめない子どもたちの、力になりたいのです。

Q2.子ども時代、社長の学習環境はどんな感じでしたか?

私の子ども時代の学習環境は、決して贅沢なものではありませんでしたが、今振り返ると、非常に恵まれていたと思います。

高知市内の月の名所として知られる「桂浜」の近く、自然豊かな土地で育ちました。南国らしいおおらかさの中で、自由にのびのびと過ごした幼少期でした。

私の父は、福岡出身で、戦後の価値観を色濃く家庭環境で育ち、兄弟も多かったことから、中学校しか出ていない人でした。しかし、そんな父が常に語っていたのは「自分ができなかったからこそ、子どもにはできる限りの教育を受けさせたい」という想いでした。決して裕福ではありませんでしたが、本なども惜しまず買ってくれました。

そして何より、父は私のことをいつも励まし、信じ、否定せずに見守ってくれました。学習についても、強制されることはなく、常に私の意思を尊重してくれたことが今でも印象に残っています。

その環境が、私の「学ぶことが楽しい」という感覚を育んでくれたのだと思います。学びの原点には、やはり“信じて見守ってくれる大人の存在”があるのだと、今になって強く感じます。それが私の最も恵まれた学習環境でした。

Q3.貴社を立ち上げた経緯や、社会に対する想いを教えてください。

私は、「高知から日本を元気にしたい」という想いから、合同会社エクスライドを立ち上げました。

これまで高知市議会議員としても、様々な地域課題に取り組む中で、特に深刻に感じていたのが「若者の県外への流出」です。
高知で育った若者たちが、進学や就職で一度県外へ出ると、その多くが戻ってこない。
その理由はさまざまですが、根底には「地元に魅力的な仕事や企業が少ない」という現実があります。

だからこそ私は、自分自身が高知に根ざし、地域の資源や人材を活かした魅力ある企業をつくることで、「ここでも挑戦できるんだ」と思える場所を増やしたいと考えました。
そして、単なるビジネスではなく、地元に“雇用”と“希望”を生み出せる仕組みをつくりたいと強く願ったのです。

エクスライドでは現在、飲食事業や青果流通、移動販売、フランチャイズ展開など、多角的に地域経済を支える事業を展開しています。
その根底にあるのは、「地方から挑戦する人材を育て、支え、共に成長していく」という信念です。

こうした想いは、ステップアップ塾の理念とも深く重なるのでないかと考えます。
たとえ家庭環境に恵まれなくても、子どもたちが自分を信じ、学び、未来へ挑戦していける環境をつくること。
それは教育という枠を超えて、社会のあり方そのものを問い直す取り組みだと思います。

私は、地方であっても、子どもたちが夢を持ち、地域で生きていくことに誇りを感じられる社会をつくりたい。
挑戦する背中を、我が子たちに。そして後から来る若者たちに伝えたい。
その一心で、これからも地域の未来と向き合っていきます。

Q4.貴社の事業内容の観点から子ども達に伝えたいメッセージはありますか?

私は今も、「何者かになりたい」と願い続けている、まだ道の途中にいる人間です。
人生は一度きり。だからこそ、自分の“好き”や“熱くなれること”を見つけてほしい。
夢や目標は一つじゃなくていいし、10代や20代で無理に“天職”や“志”を決めつける必要もありません。

わからなくてもいい。
でも、“探し続けること”だけは、やめないでほしい。
自分の可能性にフタをせず、何度でも挑戦してほしい。

自分自身を信じて、学び、成長し続けること。
それはきっと、いつか社会の誰かのために役立つ“力”になります。

これからの日本は、人口減少、少子高齢化、経済の変動、世界との競争……
厳しい時代を迎えるかもしれません。でも、そんな社会だからこそ、自分起点の“志”や“仮説”を持って進んでほしいのです。

正解なんて、誰にもわかりません。
それでも、自分を起点に考え、行動し、歩みを止めない。
その生き方こそが、これからの時代を切り拓く力になるはずです。

私の座右の銘にある「雲外蒼天(うんがいそうてん)」
どんな曇り空のような社会でも、あきらめずに努力を続ければ、その先には必ず青空が広がっている。

私は、君たちがその空を見上げる日を、心から楽しみにしています。
そしてその日が来たら、一緒に歩いていきましょう。

私たちは、全従業員がそれぞれの志を実現するカンパニーです。

投稿日:2025年6月8日 更新日:

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