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先日見つけた、こども新聞の記事から。
教育と健康の面では男女差は解消されている一方で、政治家や管理職、経営者の女性の比率が低い、という説明が書かれていました。
ひとり親家庭の中でも母子家庭の貧困率が高い、という調査結果は以前から指摘されてきたことです。ひとり親家庭でお母さんたちが社会的に不利な立場に置かれがちであることは、塾運営の中でも何度も聞かされてきました。
大学を卒業し希望する職種に就いた女性が、結婚により退職し、その後離婚をして子育てをしながらの再就職ができなくなってしまったという話、若年結婚によって学歴が低く離婚後に就職が難しいという話、DVによって精神的なダメージが大きく、通院・治療をしながら再就職先を探すことが難しいという話、母子シェルターにいたため名前も変えて住所も仕事もなくしてしまい再出発がすごく大変だったという話…本当にいろいろです。
一人で育児をしていること=就職のハードルになっている、という印象がどうしてもぬぐえないのですが、ここなんとかならないかな。政治家や経営者、管理職の中に女性の割合が増えていかないと、お母さんたちの意見は世間に反映されにくいのでしょうか?
子育てって、控えめに言っても国民を、つまり未来の納税者を育てているっていうすごく大事な仕事をしているはずなのに、子育てという仕事に対する評価が世間的に低い(女性なら誰でもできる、なんなら仕事の片手間でできる、と思われている印象)のがどうも納得いかないです。政治家の方は、国民の代表として政治を行っているんですから、自分の性別に関係なく半分くらいの人は女性の意見を理解して代弁する人であってもおかしくないんだけどな、と私は勝手に感じています。
新聞記事では、いわゆる人の上に立つ立場の女性が少ない日本=男女が平等でない国、という紹介のようになっていますが、本質的には女性の立場や意見を理解している「人」が政治家や管理職・経営者に少ないってことに尽きるのかもしれません。
ひとりで子育てと仕事を頑張りすぎるくらい頑張っているのに、しんどい思いをしているお母さんは、世の中にたくさんいます。そういうことにもっと目を向けて、「大変なのはあなただけじゃないんだし」ではなく「一緒に国民を育てましょ!」という風潮になっていけば、男女の格差も教育格差も少しはよくなるのかもしれないな、と思わされました。
ステップアップ塾設立当初から事務局を務めています。
塾を続ける中で、二児の母となりました。
塾生の皆さんや保護者の皆さん、ボランティアとして参加される皆さんが楽しんで続けることができるよう、鋭意努力してまいります。
◆誕生日:1979年
◆出 身:群馬県前橋市出身
◆学 歴:法政大学文学部卒業