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塾長便り

2017年度の最終課外授業と「BBQ de 教育支援]

投稿日:

当塾では2016年度から、3月第一土曜を年度最終の課外授業+「BBQ de 教育支援」の実施日と決めています。
これは都立の第一次試験を終えた受験生達が一年間お世話になった学生講師にお礼を言える場を作ることと、学生講師やスタッフの慰労を目的としているからです。

私達運営は、当塾がボランティアを前提として活動をしている以上、学生を含めたスタッフの過度な負担(※)はNGだと考えています。

しかし、学生ボランティアの有志が2016年度から受験生の担当を買って出てくれた上にかなりの合格実績が出ている以上、その労に報いたいと思ったことが本イベントを考えた動機でした。

そして今年も学生講師達の努力や支援者のおかげで昨年以上に素晴らしい受験成果を残すことができたため、とても印象に残るイベントを開催することができましたので、そのことについて書きたいと思います。

※ 週に一度のボランティアとは言え、受験生担当になった講師はあまり無責任に休むことはできません。また休む場合は副担当などへの情報交換が必須となり、年度計画を含めるとかなり大きな負担になると言えます。
※ 課外授業「胸キュン!GOMI拾い」に関するレビューは、専用サイトに譲ります。

高校受験、全員合格の裏での素敵なエピソード

「ほんっとうに、この塾のおかげです!たくみ先生のおかげです!」そう言って私に近づいてきたのは、偏差値65ほどの都立第一志望高校に無事合格したRくん。

その時私はBBQ準備に追われ手には炭を握っていましたが、思わず我が子のごとく「お疲れ様!がんばったね!」と彼にハグをしてしまいました。それくらい、彼は嬉しそうな表情をしていたのです。

片道1時間ほどかかる当塾に毎週参加をしながら、担当講師であるたくみ先生とともに文字通り二人三脚で受験を終えた彼は、毎週の授業に真摯に取り組む姿と意志の強そうな眉毛が特徴的な中学生でした。

塾に通う前は、複雑な家庭環境に悩み苦しんでいたとお母さんから聞いていましたが、当塾に通うさまざまな家庭環境のお友達と話す中で、「悲しいのは自分だけではない」ことを知ることのできた経験が、受験に向き合うきっかけになったそうです。

そんな彼に一生懸命担当として指導をしたのが、早稲田大学1年のたくみ先生でした。

受験担当として、一度も休まず指導をするだけでも素敵な学生だなぁと感じていましたが、彼はRくんのためにわざわざ受験日の朝にエールを送りに受験校まで見送りに行ったそうです。

塾生との個人連絡を禁ずる当塾運営への確認と配慮も前日までに済ませた彼は、無事Rくんに会うことができた後は、誰に指示をされるまでもなく私たちに報告をしてきたのです。

組織運営における報告・連絡・相談は基本と言われますが、ボランティアの性質上、これはなかなかできることではありません。

本当に素晴らしい人材だなぁ、と感じました。


※ こちらの写真は、試験に向かうRくんの後ろ姿だそうです

学習環境が整ってきている証明

受験生に限っただけでも素敵なエピソードは他にもありますが、あえて例年と違う成果を挙げるとすれば、今年は私立の特待生枠での合格者を輩出することができたのも、素晴らしい実績だと感じています。

この文章を書きながらも、約1年前に友達との関係に悩んでいた彼女から相談されたことを思い出しましたが、みんなそれぞれがそれぞれに苦しみながらも頑張ってきたのだなぁと思うと、今回の結果にはとても感慨深いものがあるなぁと感じています。

また、この時期にこうやって支援者のみなさまにご報告ができるのも、去年に引き続き開場を貸してくださった(株)八洋さんのご厚意と、東京ワセダロータリークラブさんによるお肉の提供、2HJさんからの野菜提供、鳥取・弁慶丸の河西さんによるお魚(※)提供、イベント協賛としていつも当塾を見守ってくださっている税理士法人ベリーベストさん、そしてイベントに参加をしてくださった方のおかげだと感じています。

そしてもちろん、当塾を日々ご支援くださるみなさまがいてくれるからこそ、塾は続いています。

社会課題を扱う上で難しいことは、活動を始めることや、ただボランティアに参加をしてもらうことよりも、継続できるシステムを作り上げることだと言えます。

まだまだ私たちの挑戦は続きますので、2018年度もみなさま引き続きどうぞよろしくお願いします。

※イベント2日前の日本海寒波の影響で、天然魚を扱う弁慶丸様より魚が獲れない旨をご連絡いただきましたが、お気持ちも含めてご協力をいただいているため、ご案内をさせていただきます。

-塾長便り

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