食事つきのトレーラーハウス自習室「STUDY CAMP」。
今月の19日から祝日を除く毎日16時から21時の間は私ハママツが管理者として現地にいるのですが、塾生に限らず入れ替わり立ち替わりさまざまな子どもたちが学び場を求めてやって来ます。
今日で実働8日目の開催ですが、全体の電気が未だに通じていない状況にも関わらず子どもが来ない日は、ありません。
昨日も新しくエントリーした子どもたちが一生懸命勉強をしてのち、パンを喜んで食べて帰って行きました。
予想をしていたことですが小学生はたいてい60〜90分ほど、中学生は120分きっかり勉強に集中して帰って行く傾向を、現時点では感じることができています。
私は管理者用デスクに向かいながら自習室の学習環境をより良くすべく、彼らの気配と鉛筆の音を聴きながら現地を見守っているに過ぎないのですが、室内に来るたび想いを強くすることがあります。
それはステップアップ塾およびSTUDY CAMPがこの国のさまざまな子どもたちにとって、今後ますます必要とされる存在になるであろうと言う確信です。
✅ 管理者として、気をつけていること
あえて言葉で伝える必要はないかもしれませんが、そもそもステップアップ塾に来る子どもたちとSTUDY CAMPに来る子どもたちは対象となるペルソナが微妙に違うと言えます。
と言うか、当たり前のことですがあえて微妙にずらしています。
学習技術を伝える以前に人の温もりに飢えている、またはやる気を注入して欲しい子どもの場合は四つのカリキュラムで構成されたステップアップ塾がフィットするでしょうし、保護者も安心できる学習環境と言えるでしょう。
しかしこれは特に思春期の子どもにとって言えることですが、過剰な愛情がうっとおしいと感じる子どももいます。
はっきり書けば、優しい大人の直接的なお節介が仇になる場合だってありうるのです。
それは母親しかり。ボランティアしかり。
勉強をしたくとも身内に相談できない、または他人に相談する気持ちにすらなれない子どもが多いのは今も昔も変わらず、同じ話でしょう。
そしてこれも当然の話ですが、たとえ収容人数が多くとも一週間に一回の支援でできることにはかなり限界があると言えますし、特に追い詰められた子どもたちにとって必要なのは、落ち着くことのできる居場所が「毎日」存在することなのです。
だからこそ私は機動性を求め、あえて大人が余計なことは言わず見守りに徹することのできる食事つきの自習室開催にこだわりました。
あくまでも子どもたちが自分で選択できる環境を創ることこそ、教育格差を埋めるために社会が取り組むべき本質的な課題だと思うのです。
そしてこれはボランティアとしての自己満足だけでなく、「本気で次世代の幸せを望むなら」、と仮定つきで言えることですが管理者を含む支援者としての大人の役割はたいていいつも同じと言えます。
余計なことを言葉にするよりも、彼らが必要になる教材や食べ物、人材、会場の手配をするだけで良いのです。
父親としての愛を、彼らは求めている場合が多いのですから。
✅ 届き始めたiPad
そんな我々の想いに共感をしてくださり、当塾ならびにSTUDY CAMPへのご支援を決めてくださった方が徐々に増えているのは事実ですが、正直に書けばまともな運営をするためにもまだ150万円ほど、目標額に足りない状況と言えます。
そこで多少の方針転換をした我々は、当自習室で必要になる資材を「amazonほしい物リスト」に入れ、直接子どもたちの学習環境に必要な機材を寄付として集めさせていただくことにしました。
中古機材はシステム上、学習教材が動くとは限らないことがわかったため、特にiPadは新品に限っての募集をしているのですが、10台必要なiPadのうち1台が一昨日届いたので、早速寄付者のお名前を90mm×90mmほどのシールデザインに落とし込み、貼らせていただきました。
他にも冷蔵庫など、ご寄付いただいた方の了承を取りながら金額に合わせて機器に名称を掲載し始めているのですが、私にとっても新たな発見がありました。
それは、支援してくださるみなさんをより身近に感じられると言う効果で、個人的には心からの感謝を込めながら名前を打ち込んでいけるので、とても良いやり方を見つけた気がしています。^ ^
そもそもこのやり方、神社の鳥居で行われる寄付を参考にしたもので、個人的には「神社システム」なんて勝手に呼んでいるんですけどね。あはは。
と言うわけで、まだまだ神社システムにおける商品を以下リンクにて絶賛大募集中でございます。
Amazonからのご購入でも領収書は切れるはずでございますので、現金でのご寄付同様、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
商品はタイミングによって適宜変動いたしますが、ご了承いただければ幸いです。
濱松 敏廣
「子ども時代に感じたDV家庭での不条理を、他の子ども達にまで感じさせたくない。」
そんな想いで、ステップアップ塾を開塾しました。
子ども目線での「有ったらいいな。」を忘れずに、食事つきを前提とした無料学習支援を実施しています。
ヤフーニュースへの寄稿
・「おんぶ」をせがむ小・中学生たち 生育環境で得られなかった「愛」を求めて
・学習塾の自粛で”居場所”失う子たち
・子どもの「スマホ依存」、どう向き合うべきか?取り上げることが「解決」ではない場合も
・“教育格差”是正に向けた1つのヒント 個別指導型オンライン学習のメリデリ
・食べられない子どもたちの現実 “SOS”を見逃さないために大人ができること
誕生日:1976年7月2日
出 身:東京都板橋区
学 歴:明治大学経営学部卒
現 職
・NPO法人維新隊ユネスコクラブ/理事長
・ステップアップ塾/塾長
・株式会社MACH2/代表取締役