クリスマスキャンペーン スタッフ日誌

進級について

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塾に「教育格差」といったテーマで取材に来て下さる学生さんと話していて、
いつも再確認することの一つが、学校の制度の問題です。
義務教育の期間は、
勉強がわかってもわからなくても4月になったら次の学年になる、ここが結構な問題なわけです。

前の学年の勉強が全部わかっているから次の学年になるわけではなく、年齢によって決められてしまう、
このことが、子どもたちを苦しめる一つの要因になっています。
でも、先生は全然悪くないです。
限られた時間の中で、精一杯分かりやすい授業を作るために準備して、大人数を相手にやっているわけです。
クラス全員一人一人に付き合いきれないのも当然です。
一番理解が遅い子どもに合わせて進めていたら、年間の授業内容を消化できるわけもないのです。
だから、わかっていてもわかっていなくても次の学年になってしまう。
それで、次の学年になったら、前の学年の勉強はわかってる前提で進められるので、ますますわからないことが重なっていく。
わかっていない、ということを友達に悟られたくないので、もちろん分かったふりをして過ごし、先生に質問もしない。
家で「勉強が分からないんだけど」なんて言えば、「ちゃんと聞いてなかったんでしょ!もう一回先生に聞いて来なさい!」なんて叱られるかもしれない。叱られなかったとしても、親の落胆した表情からは免れられないと考えるでしょう。
それなら家で以前の教科書を引っ張り出して自力で復習すればいいと言われても、低学年の子どもや自信をなくした子どもが「わからなかった勉強に取り組む(=わからなかった自分に立ち向かう)」なんてことは、そうそうできるものではありません。
残された道は、塾です。
塾に行って、学年ではなく学力や習得レベルに応じた勉強をさせてもらうことしか、わからなかった勉強を埋め合わせる方法はないのかもしれません。

家庭の事情によって、この道を閉ざされてしまうっていうことがどういうことなのか、もう少し多くの方に知ってほしいなと思うときがあります。

それは「教育格差」について、「塾に行けないことで格差云々言われているらしいけど、学校があるじゃないか!学校で勉強できているのに塾に行けないから支援しようなんて、贅沢な話だ!昔は塾なんかなかったぞ!」というご意見をいただくときです。
これはもう、学校という仕組みを見直さないかぎり根本的な解決は難しいと感じます。「●○対策」を新しく講じるより、今あることが原因で起きている問題なんだから、今ある仕組みを見直してほしいなと、無料塾の事務のおばさんは思うわけです。

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