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SOSを出しにくい世の中を作らないために

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※2020年1月31日放送 NHK「 おはよう日本」より

先日NHKの報道番組「おはよう日本」のなかで、当塾と食事つきトレーラーハウス自習室「STUDY CAMP」の特集を組んでいただきました。

おかげさまで、当団体の活動に対する理解を示してくれた方がSNSなどを通じて増えたように感じており、さすがNHKだなぁと感心しています。

これも丁寧な取材をしてくださったN記者や、取材に協力してくれた生徒や保護者、そしてスタッフたちのおかげです。
本当に心から感謝をしています。ありがとうございました。

ただしかし、教育格差是正に取り組む団体の代表としては放送を見て少し感じることがあり、かなり悩みましたがここに書き記すことにしました。

✅ 取材時に当団体がお願いしていること

改めて書きますが、今回の取材のおかげで当団体の活動に対する理解は進んだと考えていますし、関係各位のみなさまにはとても感謝をしています。

が、当団体が教育格差に向き合いながら常日頃訴えていることは、支援を受ける子どもたちにスティグマ(負の烙印)を与えてはならない、と言うことです。

このポイントはメディアに限らずどなたに対しても説明させていただいておりますし、注意をお願いしています。

なぜならこれはHPでも書いていることですが、当塾が子どもたちと向き合いそしてアンケートの中で確信して来た教育格差の現実は、
①学校環境を起因とする場合
②家庭不和を起因とする場合
③所得格差を起因とする場合
など、それそれの要因が複雑に絡み合うことで発生する社会問題である、ととらえているからです。

※2020年4月から、院内学級などおける教育格差にも取り組む予定

✅ 当塾の求める「報道の中立性と両論併記」

しかし、教育格差が社会問題として取り上げられ始めた2012年以来、メディアで取り上げられる教育格差の問題と原因はしばしば子どもの貧困として混同され、③の所得格差にフォーカスすることがほとんどでした。

一億総中流社会の意識がいまだに根強いご年配への警鐘を鳴らす上でも、所得格差の数値をあげる必要性は充分理解しているつもりですが、設立から教育格差に関するデータをとり分析を続ける団体の主観では、そろそろその偏りから脱却するべき時期に来ているのではないかとも感じています。

①の学校環境に関する事実を表沙汰にすることは、えてして学校教育への安直な批判に繋がりやすいため、メディアが慎重になる気持ちも理解しています。

そして限られた放送時間の中では特に表現が難しいテーマであることも承知しているのですが、それでも③をクローズアップしてしまう風潮のままで教育格差を語ることは、報道がきっかけで意図せぬスティグマが発生することに繋がり苦しむ子供が増えると言えるため、意見を書かずにはいられないのです。

✅ 子どもたちがSOSを発信しやい社会を築くために

メディアにおける中立性や両論併記をむしろ望んでいる私たちにとって、自分たちの意見が絶対的に正しいなどとは考えていません。

しかし、今回の報道をきっかけに改めて私たちが何をすべきか考えた結果、報道されたデータとのバランスを取るためにも、せめて直近3年間の①データを当HPで公開することが必要であろうと判断しました。
そう、学級崩壊を経験した当塾の子どもたちの数値結果です。

これは当塾を信頼し、顔出しで取材に応えてくれた保護者や生徒に報いるために公開するデータであり、社会のひずみによる不可抗力で苦しむ家庭を擁護するためのものです。ただでさえ重労働な学校の教師やその教育現場を糾弾することが目的ではありません。

教育格差に苦しむ当事者たちがSOSを発することのできない世の中にならないよう、そして同時に安直な教育制度批判につながらぬよう願いを込めて公開する内容ですので、ご理解いただければ幸いです。

父のDVに苦しむ家庭環境で育ち、大人にSOSを出そうと考えた子ども時代。

「家の恥になるから、やめて。」と母に止められた経験があるからこそ、子どもがSOSを出せない環境は、大人が正すべきだと強く思うのです。

-ニュース, 塾長便り, メディア

執筆者:


  1. 廣瀬喜一郎 より:

    支援を受ける、子供たちにスティグマ(負の烙印)
    を与えてはならない!
    濱松さんの最初からの配慮ですネ
    賛同です。

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