お久しぶりです。講師の前田です。最近、生徒の学ぶ姿勢に感心したことがあったのでそれについて書きます。
勉強がわからないというのは、特に児童・生徒にとってはある種の恥ずかしさや負い目もありなかなか言い出せることではなかろうと思います。大人になっても変なプライドを持ってしまってわからないことを隠す人もいます。もちろん私も例外ではなく、知ったかぶりをしてしまいたくなる気持ちと常に戦っています。
一方で、わからないということが素直に言える場合でもその部分だけを一生懸命やっていてなかなかわかるようにならないということは往々にしてあります。現在の「わからない」の原因が他の(より基礎となる)部分の不理解にあるというのはよくあることです。わからないときにはわかるところまで戻る、というのが肝要なわけです。
そういうことですから、塾のある生徒が「(いくつか前の学年でやった)ここがわかっていないのでそこまで戻りたいです」と言った時にはいたく感心しました。わからないということに向き合える誠実さは学習者のあるべき姿勢であり、その原因に対する洞察は必要でありながら高度な技能であるからです。かような学習者は須く大成すべしというふうに思いますし、この姿勢や技能を私も身につけていかなければならないと肝に銘じました。(おわり)