塾長便り

送別会パーティーの実施

投稿日:2025年3月9日 更新日:

企業からの助成金や有志からの会費で運営し続けている当無料塾ですが、2024年度は年間300名以上の学生講師がボランティアとして無償参加(対面メンバーは一律交通費のみ支給)をしてくれたからこそ、100名ほどの生徒に対してマンツーマンでの学習支援が実現しました。

そんな彼らは口々に「この塾での経験が役に立っている」と言ってくれるのですが、そうは言ってもお互いへのリスペクトや感謝の気持ちを表現することは必要不可欠であり、それを形にしようとすれば、大義名分が必要です。

そこで当塾では講師への感謝を生徒が示せるよう、毎年3月は送別会と銘打ち、スポンサー企業の(株)八洋さんの敷地をお借りしてお別れ会を実施しているのですが、昨日の送別会には現役の学生講師はもちろん社会人となった学生講師が多数集まってくれました。

✅続々届いた「さまざまな」合格報告

新宿で行われる送別会のため、参加できるメンバーも都内の在住者が大多数ではありましたが、第一志望の公立高校に合格したと言う嬉しい塾生からの報告に加えて、自身の受験を理由にボランティアを休止していた高校生講師からも早稲田や慶應、関関同立などの国内有名大学はもちろん、トロント大学やロンドン大学など海外の大学への合格が決まったと言う嬉しい報告を受けました。

彼ら全員が、教室から離れたとしてもオンラインでの講師ボランティアをしてくれるとのことで、10年以上続けたおかげで良禽択木、意識の高い若者や大人達から選ばれる場所になってきたんだなぁ、なんて感じることができています。支援の輪がどんどん拡がっているなぁ、嬉しいことだなぁと改めて感じました。

✅テーブルフットボールの体験会

話は少し、変わります。ご存知の方も少なくないと思いますが、ステップアップ塾は「塾」と名乗りつつも、学習指導のほかにコミュニケーションや礼儀、そして挨拶の重要性を指導しています。

具体的には課外授業として、当団体の運営団体維新隊ユネスコクラブにおけるオリジナル清掃イベント「胸キュン!GOMI拾い」への参加を促し、生徒間や講師間だけに限らずさまざまな年代の方達と交流をはかることでコミュニケーション能力の向上を目指しています。

がしかし、コロナ禍で清掃イベントを積極的に課外授業化することが難しくなったため次年度からのゴミ拾いイベントは年4回ほどに減らしつつ、他イベント等の参加またはコラボを考えているのですが、この度ご縁があって「おはじきサッカー」を推進する日本テーブルフットボール協会の方と知り合うことができたため、まず手始めに講師達向けの体験会を実施していただきました。

と言うのも、テーブルフットボールが開発された経緯はと言えば、ドイツとの戦時下にサッカーができないことに不満を感じたイギリス国民の間で生まれたとのことで、平和教育を意識している当団体としても背景的にフィットするのではないか、と直感的に感じたことも手伝っての体験会だったのです。

同協会専務理事の田中さんや現役のJリーグでコーチをされている坪井健太郎さんの直接指導もあって、みんなが楽しそうだったことが印象的な時間となりました。

今後の講師内での盛り上がり方によっては、当塾でもコミュニケーション指導の一貫として、同競技を正式に導入したいと考えています。

✅課題:送別会の分業をどうすべきか

おかげさまで楽しい時間を過ごすことができた送別会ではありますが、年に一度の送別会の今後を考えると課題もあります。

と言うのも学生と生徒のお別れ会、と言えど50〜100名ほどの子ども達の腹を満たし、一つの会場で時間を共有するためには本来なら10万円ほどの経費がかかるため、イベントへの協賛を得られない限りはさまざまな工夫をしなくてはなりません。

去年の送別会では当日私が熱を出してイベント自体が中止になったことから、今年は管理栄養士で団体理事の佐保里さんが新江古田での前日調理準備を、そして当日の洗い物協力は卒業生講師の千夏先生が手伝ってくれたおかげで我々夫婦の負担は減りました。が、会場での準備より事前準備のウェイトの高い本イベントは、塾の士気を高めるためには必須な活動なれど、塾運営を目的に集められている浄財予算を確保し過ぎるのは、支援者の理解が得られるとは限らないサブ的な活動のため、安易な予算計上ができず悩ましい問題と言えるのです。

スタッフ間や子ども達との交流は、経費にしにくいながらも大切なため、継続性を考えるなら資金の確保を含めたシステム化が急務。

5月の歓送迎会を入れれば年に二回の運営予算をどのように確保するか、そしてスタッフィングしていくかを合理的に考えていきたいと思います。

-塾長便り

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

2020年度 リモート授業を終えて

2020年度 授業の様子 そもそも隔離病棟で長期入院をした元塾生への対応ができなかった経験から、4年前に始めたインターネットを用いた遠隔授業への準備。 コロナ禍によって、試行錯誤をしながらの前倒し導入 …

オリジナル募金箱の活用法

ありがたいことに繁盛している居酒屋さんなどから、当塾の募金箱を置いてくださるとの申し出をいただくことが増えています。 ただ実は募金箱、鍵がついていたり作りがしっかりしているものは1個あたり2,000円 …

当塾の新たな挑戦「SUJ THE NEXT」公開!

去年の暮れから密かに準備を進めていたのですが、本日ようやくWEB決済の審査が通りましたので、みなさまに当塾の新たなプロジェクトを公開させていただきます。 その名も「SUJ THE NEXT」! トレー …

より多くの支援を必要とする子ども達のために

「おかげさまで第1志望の都立〇〇高等学校に無事合格いたしました。 息子も家族もとてもよろこんでおります。 これもひとえに先生方の丁寧なご指導のおかげと心より感謝いたしております。 息子を入塾させていた …

【キャラバンを教室に!改造計画 vol.1】

予定通り新年度の塾生募集期間が終わり、現在2025年度の入塾選考真っ只中なのですが、特に前橋敷島教室への入塾申込が定員より大幅に増えたため、このままではかなりのキャンセル待ちが出てしまいます。 少しで …

記事カテゴリー

Translate:

◆メディア紹介

▼活動概要 ※制作:(公財)社会貢献支援財団

▼NHK WEBリポート

▼BS朝日「読むバトンタッチ」

▼日テレ「すけっと」公式ダイジェスト

▼SUJ公式
「当塾が食事つき無料自習室事業「STUDY CAMP」に力を注ぐ理由」

▼SUJ公式
「私が勉強する意味」

▼SUJ公式
「オンライン授業下の工夫」

▼SUJ公式
「子どもの時、言えなかったこと」


◆支援をする

▼クレジットカードで寄付

▼口座振込で寄付

▼税控除サイトで活動指定寄付

▼携帯電話支払いから寄付

▼塾が必要とする物資で支援 ※「Amazonみんなで応援プログラム」掲載中

▼持っている本で塾に支援


◆登録をする

▼入塾資料請求フォーム 2025年度

▼ボランティア登録フォーム
※2025年4月12日 講師説明会申込フォームへ


◆LINK

▼運営「NPO法人維新隊ユネスコクラブ」

▼自習室「STUDY CAMP」

記事カテゴリー

電話サポート(平日10-18)