講師の日記

「世界がもし100人の村だったら」 – 中藤茜

投稿日:

こんにちは!
4月から早稲田Bクラスを中心に講師をしております中藤茜です。

最近は寒くなったり暑くなったりと、よくわからない気候ですが、体調を崩してはいないでしょうか?

9月に入り、先生のお話として、早稲田Bクラスと下北沢クラスで

「世界がもし100人の村だったら」という話をしました。
IMG_3104
「世界がもし100人の村だったら」は、チェーンメールで広まったのが発端らしく、その後絵本として出版されたり、テレビ放送もされたものです。

私はまだ小学生だった頃にテレビでこのお話を知りました。それからもう6年以上経っていますが、今でも心のどこかに引っ掛かっていて、忘れられないのです。具体的な数字などは覚えていないのですが、こういう番組を見てショックを受けたということは頭の片隅に残っています。

どうしてこの話をしようと思ったかというと、世界には勉強したくてもできない子供や、かつてそうであった大人が何億人もいるという現実を知ってもらい、それと自分の置かれている状況を比べて考えるということを一度でもしてくれれば、生徒たちの勉強に対する意識にも変化があるのではないか、そうであってほしい、と考えたからです。

9/3(木)に早稲田Bクラスでこのお話をしたときは、生徒がみんな真剣にこちらを見つめ、聞き入っているのを感じました。私の思いが通じたのかなぁと、うれしかったです。

他の先生からも好評だったこともあり、またもっと多くの生徒に伝えたいと思ったため、シルバーウィークを使って普段はあまり行けない下北沢クラスでも同じお話をしました。連休中だったせいか、生徒は半分くらいしか来ていませんでしたが…。

実は、ちょうど9/21(月)の下北沢クラスから新しい試みとして、先生のお話の感想や印象に残ったことを生徒に(無記名で)1~2行の文章で書いてもらうようにしたところでした。生徒が帰ってから、その内容を見せてもらいました。しっかりと文章にまとめられている生徒もいる一方で、あまり文章力のない生徒もいて、私のお話がどのように響いたのかは想像するしかなさそうですが、何かその子なりに感じたり、考えたりしたことがあれば幸いです。そして、このような取り組みを繰り返していくうちに、自分の考えや感想を文章で表現する力を伸ばしていってくれたらいいなぁ、と願っています。

参考までに、「世界がもし100人の村だったら」の核心部分を抜粋して掲載します。
詳細は、絵本を読むか、インターネットで調べてみてください。(インターネットで検索すると、少しずつ書き換えられていったのか、いくつかのバージョンが出てきますが。)

———————–
(前略)

20人は栄養がじゅうぶんではなく、1人は死にそうなほどです。
でも15人は太りすぎです。
全ての富のうち、6人が59%をもっていて、その6人全員がアメリカ国籍です。
貧しい方から20人は、たった2%を分け合っています。
すべてのエネルギーのうち、20人が80%を使い、残りの80人は20%を分け合っています。

75人は食べ物の蓄えがあり、雨露をしのぐところがあります。
でも、あとの25人はそうではありません。
17人はきれいで安全な水を飲めません。

銀行に預金があり、財布にお金があり、家のどこかに小銭の入った入れ物がある人は、いちばん豊かな8人のうちの1人です。
自分の家に車がある人は、もっとも裕福な7人のうちの1人です。

たった1人だけが大学の教育を受け、2人だけがコンピューターをもっています。
けれど、14人は文字が読めません。

もしもあなたが、いやがらせや逮捕や拷問や死を恐れずに、信仰や信条、良心に従って何かをし、ものが言えるなら、
そうではない48人より恵まれています。

もしもあなたが、空爆や襲撃や地雷による殺戮や、武装集団のレイプや拉致におびえていなければ、
そうではない20人より恵まれています。

(後略)

———————–
こうして考えてみると、大学生の私は、世界の上位1%に入っているんですね。
私自身も、改めて考えさせられました。

それではまたお会いしましょう!

-講師の日記
-, , , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

相手の気持ちを感じ取ることの難しさ

はじめまして! 2018年夏から講師をしている片山です。 現在は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、今までの当たり前だった毎日から少し変わった日々を送っていることと思いますが、皆様どのようにお過ごしで …

1月22日授業レポート

あけましておめでとうございます!学生講師の西山です。新年早々東京で雪が降りましたね。私は雪だるまを作ったりバエる写真を撮ったりして、中高生に戻った気分で遊んでいました⛄ 2022年最初の授業というわけ …

10月30日授業レポート 学生講師・岡野遼

いきなりですが、皆さん「一目惚れ」を経験したことはあるでしょうか?  理屈など関係なく、一目見た瞬間に特定の相手に夢中になる体験  僕にはその経験があります。  本当に偶然の出会いでした。一目惚れとい …

10月15日 授業レポート 学生講師・しおり

こんにちは!記事執筆は2回目です。伊勢先生から、「授業後反省会でしおり先生のエピソードが素敵だったから」とオファーを受けました✨自分で自分のハードルを上げていますね。 さて本題。今回のワークショップは …

10月15日 授業レポート

こんにちは!初めまして、学生講師の柴田風花です!お昼は涼しく夜は寒い日々が続いていてもうすぐ冬かと時の流れの速さを感じています…。季節の変わり目なので皆様、体調に気をつけてお過ごしください。それでは1 …

記事カテゴリー

Translate:

◆メディア紹介

▼活動概要 ※制作:(公財)社会貢献支援財団

▼NHK WEBリポート

▼BS朝日「読むバトンタッチ」

▼日テレ「すけっと」公式ダイジェスト

▼SUJ公式
「当塾が食事つき無料自習室事業「STUDY CAMP」に力を注ぐ理由」

▼SUJ公式
「私が勉強する意味」

▼SUJ公式
「オンライン授業下の工夫」

▼SUJ公式
「子どもの時、言えなかったこと」


◆支援をする

▼クレジットカードで寄付

▼口座振込で寄付

▼税控除サイトで活動指定寄付

▼携帯電話支払いから寄付

▼塾が必要とする物資で支援 ※「Amazonみんなで応援プログラム」掲載中

▼持っている本で塾に支援


◆登録をする

▼入塾資料請求フォーム 2025年度

▼ボランティア登録フォーム
※2025年4月12日 講師説明会申込フォームへ


◆LINK

▼運営「NPO法人維新隊ユネスコクラブ」

▼自習室「STUDY CAMP」

記事カテゴリー

電話サポート(平日10-18)