塾長便り

「負けるな!逆境こそ、アイディアの栄養素だ!」ステップアップ塾通信vol.06 VOICEより転載

投稿日:2017年2月1日 更新日:

受験シーズン到来とともに、2016年度のステップアップ塾も今月いっぱいで終わる。残り4回の授業と11日に行われるお茶会の中で得られる仲間たちや学生講師との時間の共有は、まさしく一期一会。学力向上はもちろん必要なことだが、他者との心の絆を通わせる経験を大切にする習慣を身につけることこそ、チャンスを無駄にしがちな君たちに本来私が強く伝えたいことだとそろそろ感じ取って欲しい。私たちは、さまざまな学びの機会を提供しているのだから。

さて私ごとで恐縮だが、群馬県に住まいを移して1年以上が経過した。東京で生まれ育った自分が地方に移住するなんて、引越しの1ヶ月前まで考えてすらいなかったことを思えば、住めば都と感じる人生は本当に不思議で、楽しいものである。

ただ、よく勘違いされがちなので敢えて一度だけ書くが、ステップアップ塾は一般市民の方からの寄付金だけでスタートした無料塾のため、いつも運営資金に苦しんでおり特に最初の2年間は自分の生活まで苦しくなってしまうほどだったのだ。平日は本業(塾ではない自分の仕事)のために車中で毎日寝て、木曜日は塾へ出席する。同じく塾のために電車で群馬から出てきた妻と、週末は車で群馬に帰る。この繰り返しは、他人様よりも頑丈に育ったとは言え40歳の身体にはかなりこたえたと言える。しかし理解者はいると信じて塾の必要性を説明して歩き回り、三年目に出会ったのが神楽坂の企業㈱八洋の後藤社長と会長、東京ワセダロータリークラブ会員のみなさまである。この出会いこそが「朝活カレークラブ」や美味しいお肉のある給食など、食事面の支援体制を作るきっかけになったのだ。

私があえてこの話を書いたのは、君たちに恩を感じて欲しいからではない。つまり、「人生、無理だと思ったら無理になる。できると思えば、なんでもできる。」と言うことが言いたいだけだ。自分の人生がつまらないからと、君はお母さんや友達、学校の先生を含めた社会のせいにしていないだろうか?少なくとも私から見た君たちは、名前すら覚えてもらえないのにボランティアとして勉強を教えてくれるお兄さん・お姉さんのような「先生」という強い味方がついているはずだ。

さぁ、改めて考えよう。君が「勉強ができない」と思う理由はなんだ?まず自分に、向き合ってみろ。

ステップアップ塾 塾長 濱松 敏廣

※2016年9月1日より、毎月紙媒体として発行されている学級新聞(4P〜6P)から、定期的に塾長担当記事の「VOICE」のみを転載しています。学級通信は、当塾への支援者を対象に送付、または授業参観にお越しの方への参考資料としてお渡ししています。

2017IMAGINATION_Feb

-塾長便り

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

夏期合宿「Study Boot Camp2015」を終えて

今年度のひとつの挑戦が、ようやく終わりました。当塾の夏期合宿「Study Boot Camp2015」です。 去年通っていた生徒へのアンケートの中で出てきた「みんなとお泊まりしたい」と言う子どもたちの …

オリジナル募金箱の活用法

ありがたいことに繁盛している居酒屋さんなどから、当塾の募金箱を置いてくださるとの申し出をいただくことが増えています。 ただ実は募金箱、鍵がついていたり作りがしっかりしているものは1個あたり2,000円 …

残念な言葉と、励ましのアクション

ステップアップ塾はもちろん、トレーラーハウス自習室「STUDY CAMP」には黎明期に特有のさまざまな課題がたくさんあります。 資金、電気、物資、管理者、運搬、運営スキームなどなど数え上げればキリがあ …

リモート講師説明会とステップアップ塾の概要動画

コロナウィルス によってさまざまな予定が狂わされておりますが、16日からリモートの学習指導ができるよう、CISCO社のサポートをいただきながら体制を急ピッチで調整しています。 正直リモートに関する技術 …

特集「塾長の一冊」

平素お世話になっている月刊 私塾界7月号にて、特集「塾長の一冊」を一部寄稿、掲載されておりますので、ご紹介します。 いつもありがとうございます。 Wakako Hamamatsuステップアップ塾設立当 …

記事カテゴリー

Translate:

◆メディア紹介

▼BS朝日「読むバトンタッチ」

▼日テレ「すけっと」公式ダイジェスト

▼SUJ公式
「私が勉強する意味」

▼SUJ公式
「オンライン授業下の工夫」

▼SUJ公式
「子どもの時、言えなかったこと」


◆支援をする

▼クレジットカードで寄付

▼口座振込で寄付

▼税控除サイトで活動指定寄付

▼携帯電話支払いから寄付

▼塾が必要とする物資で支援
※「Amazonみんなで応援プログラム」掲載中




▼持っている本で塾に支援


◆登録をする

▼入塾資料請求フォーム 2024年度

▼ボランティア登録フォーム


◆LINK

▼運営「NPO法人維新隊ユネスコクラブ」

▼自習室「STUDY CAMP」

電話サポート(平日10-18)