ニュース 塾長便り

反射光と透過光の違いによる脳の認識と、当塾におけるタブレット有効活用方法 vol.01

投稿日:2017年7月30日 更新日:

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私たち人間は、プリントアウトされた反射光のもとで読む文字情報(紙出力された文字やその他情報)に対し、脳生理学的には「分析モード」になり、心理的には「批判モード」になると言われています。

そのためデザイン上の紙出力はもちろん、原稿をプリンターで印刷しながら文字チェックをする時、色味だけではなく文章や誤字などを含めてミスを発見しやすいのです。

反対にパソコンやiPhone、タブレットなど透過光のもとで読む文字情報(光っている画面上で見る文字やその他情報)を人間は脳生理学的に「パターン認識モード」として認識し、心理的には「くつろぎモード」になると言われています。

この事実は、メディア論で有名なマクルーハンの言葉を借りるまでもなく体験上わかっていたことなので、当塾では開塾以来紙出力を前提に指導をしてきましたし、基本的には今後もその方針を変えるつもりもありません。

無料塾における、タブレットの可能性

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しかし当たり前のことですが、50人近い生徒に対して問題も解答も含めて紙出力だけに頼ると、毎回上記の写真レベルで印刷が必要となってしまうため、予算的にも効率が良いとは言えません。

そこで解答だけでもデータをタブレットに入れることが出来れば印刷費の削減はもちろん、講師ボランティアが解答を探す手間も省けるんだけどなぁ、と悩んでおりました。

また生徒の学習進度や家庭のプライバシーを含む情報などは指導の上でも申し送りが必要な場合が多いのですが、持ち出しNGを前提とした専用端末が教室にあればクラウドでのログイン処理が可能となるので、提供いただいている指導教材「トレーニングペーパー」の著作権保護も含めて、情報管理がしやすくなると言えるのです。

開塾以来、そのことには気づいていても寄付に頼る無料塾の弱みとして、どうしても贅沢品として捉えられがちなタブレットの導入は、なかなか踏み切れませんでした。

無限の可能性!(株)forEst様からの40台のタブレット提供

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※ (株)forEstの三箇様、先日はありがとうございました!

ところがさまざまなご縁をつないでくださる私塾界・山田先生のご紹介で(株)forEstの代表取締役・後藤さんから、企業内で使うことのなくなったと言うPANASONIC製の旧型タブレットを40台ご提供いただけることになり、先日性能チェックを経て無事に当塾に納入されることになりました。

これを機会に無料塾ならではの運用法を確立し、当塾の生徒はもちろん世界中の子ども達に学びの機会を提供できる一助になりたいな、と改めて思いました。

ご支援くださる方達のお気持ちに報いるためには精進あるのみ、なのです。

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