ステップアップ塾にたびたび野菜の支援をしてくださるちば里山・バイオマス協議会の高澤さんから6日、サツマイモ掘りのイベントがあるからと当塾にご案内をいただきました。
ちょうど同じ日に予定していた別プロジェクトの作業に塾の人員を割いていた関係もあり、当塾からは私と家族、そしていつも素敵な写真を撮ってくださるみっこ先生、それから学生調理メンバーのこうた先生で参加をさせていただきました。
前日の雨の影響で文字通り泥だらけにはなりましたが、農家の方の手間や道徳教育について考える、良い機会になりました。
✅ 勉強以前に学ぶべきこと
これは何度か書いていることではありますが、当塾を運営する母体のNPO法人維新隊ユネスコクラブはそもそも環境団体として、特にゴミ削減を目的に設立した団体です。
環境問題と言えば、最近は特にプラスチックの海洋汚染が話題ではありますが、使い捨てを可能な限り使わずに生徒や学生講師に箸を持って来るように指導をしている理由も、その名残です。
またセカンドハーベスト・ジャパンをはじめとしたフードバンクから賞味期限間近の食品を引き取らせていただき、その上で調理を行うシステムを定着させたのも、前身が環境団体であることもあわせて影響しています。
ただ食べ物を扱う以上、どんなに口うるさく注意をしたとしても、多少の残飯は出てしまうので、フードロスに関する道徳的観点からも子ども達を農業生産の現場に連れて行くことは大切な社会見学だと思うのですが、生徒にとって足代がかかってしまう課外授業はあまり強制するわけにもいかず、長年に渡って当塾の悩ましい課題でもあるのです。
✅ 生命を「いただく」意識の低い原因とは?
少し話は変わりますが、現代の学校教育では道徳の授業が行われています。
が、子ども達の様子を塾内で見ていると、案外平気で食べ物を残すので、家庭でのしつけはもちろん生命をいただくことに関する道徳教育が都内の学校では徹底されていないように見受けられます。
農業体験を当塾での課外授業に据える云々の前に、食べ物をいただくこととは何かを道徳教育につなげて行くことこそ、一人の親としては学校教育の中で子ども達には学ばせて欲しいと感じているのですが、、、学校サイドでは難しいんでしょうね。
また、我々より上の昭和世代が好んで見ていた時代劇の死生観や手塚治虫アニメに代表されるアニミズムは、無自覚な子ども時代に見ることで日本人の美徳や道徳観を養うことができると私は強く考えているので、モンスターペアレントなどに気兼ねなんてせずに、骨太な学校教育を推進していただきたいと、私は希望しています。
ただ、とは言っても大人も含めて食事のマナーの悪い人が増えた原因は、間違いなくテレビの影響が大きいと私は考えています。
道徳の授業に力を入れるのであれば、むしろ子どものために、放送倫理を強化する必要があるのではないでしょうか?
国を思うが故の個人的な備忘録でもありますが、一市民の戯言として読んでいただけるだけでもありがたいと、敢えて書きました。
最後になりますが、貴重な経験と考えるきっかけをくださった関係各位の皆様に心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
濱松 敏廣
「子ども時代に感じたDV家庭での不条理を、他の子ども達にまで感じさせたくない。」
そんな想いで、ステップアップ塾を開塾しました。
子ども目線での「有ったらいいな。」を忘れずに、食事つきを前提とした無料学習支援を実施しています。
ヤフーニュースへの寄稿
・「おんぶ」をせがむ小・中学生たち 生育環境で得られなかった「愛」を求めて
・学習塾の自粛で”居場所”失う子たち
・子どもの「スマホ依存」、どう向き合うべきか?取り上げることが「解決」ではない場合も
・“教育格差”是正に向けた1つのヒント 個別指導型オンライン学習のメリデリ
・食べられない子どもたちの現実 “SOS”を見逃さないために大人ができること
誕生日:1976年7月2日
出 身:東京都板橋区
学 歴:明治大学経営学部卒
現 職
・NPO法人維新隊ユネスコクラブ/理事長
・ステップアップ塾/塾長
・株式会社MACH2/代表取締役