
企業からの助成金や有志からの会費で運営し続けている当無料塾ですが、2024年度は年間300名以上の学生講師がボランティアとして無償参加(対面メンバーは一律交通費のみ支給)をしてくれたからこそ、100名ほどの生徒に対してマンツーマンでの学習支援が実現しました。
そんな彼らは口々に「この塾での経験が役に立っている」と言ってくれるのですが、そうは言ってもお互いへのリスペクトや感謝の気持ちを表現することは必要不可欠であり、それを形にしようとすれば、大義名分が必要です。
そこで当塾では講師への感謝を生徒が示せるよう、毎年3月は送別会と銘打ち、スポンサー企業の(株)八洋さんの敷地をお借りしてお別れ会を実施しているのですが、昨日の送別会には現役の学生講師はもちろん社会人となった学生講師が多数集まってくれました。
✅続々届いた「さまざまな」合格報告

新宿で行われる送別会のため、参加できるメンバーも都内の在住者が大多数ではありましたが、第一志望の公立高校に合格したと言う嬉しい塾生からの報告に加えて、自身の受験を理由にボランティアを休止していた高校生講師からも早稲田や慶應、関関同立などの国内有名大学はもちろん、トロント大学やロンドン大学など海外の大学への合格が決まったと言う嬉しい報告を受けました。
彼ら全員が、教室から離れたとしてもオンラインでの講師ボランティアをしてくれるとのことで、支援の輪がどんどん拡がっているなぁ、嬉しいことだなぁと感じました。
✅テーブルフットボールの体験会

話は少し、変わります。ご存知の方も少なくないと思いますが、ステップアップ塾は「塾」と名乗りつつも、学習指導のほかにコミュニケーションや礼儀、そして挨拶の重要性を指導しています。
具体的には課外授業として、当団体の運営団体維新隊ユネスコクラブにおけるオリジナル清掃イベント「胸キュン!GOMI拾い」への参加を促し、生徒間や講師間だけに限らずさまざまな年代の方達と交流をはかることでコミュニケーション能力の向上を目指しています。
がしかし、コロナ禍で清掃イベントを積極的に課外授業化することが難しくなったため次年度からのゴミ拾いイベントは年4回ほどに減らしつつ、他イベント等の参加またはコラボを考えているのですが、この度ご縁があって「おはじきサッカー」を推進する日本テーブルフットボール協会の方と知り合うことができたため、まず手始めに講師達向けの体験会を実施していただきました。
と言うのも、テーブルフットボールが開発された経緯はと言えば、ドイツとの戦時下にサッカーができないことに不満を感じたイギリス国民の間で生まれたとのことで、平和教育を意識している当団体としても背景的にフィットするのではないか、と直感的に感じたことも手伝っての体験会だったのです。
同協会専務理事の田中さんや現役のJリーグでコーチをされている坪井健太郎さんの直接指導もあって、みんなが楽しそうだったことが印象的な時間となりました。
今後の講師内での盛り上がり方によっては、当塾でもコミュニケーション指導の一貫として、同競技を正式に導入したいと考えています。
✅課題:送別会の分業をどうすべきか

おかげさまで楽しい時間を過ごすことができた送別会ではありますが、年に一度の送別会の今後を考えると課題もあります。
と言うのも学生と生徒のお別れ会、と言えど50〜100名ほどの子ども達の腹を満たし、一つの会場で時間を共有するためには本来なら10万円ほどの経費がかかるため、イベントへの協賛を得られない限りはさまざまな工夫をしなくてはなりません。
去年の送別会では当日私が熱を出してイベント自体が中止になったことから、今年は管理栄養士で団体理事の佐保里さんが新江古田での前日調理準備を、そして当日の洗い物協力は卒業生講師の千夏先生が手伝ってくれたおかげで我々夫婦の負担は減りました。が、会場での準備より事前準備のウェイトの高い本イベントは、塾の士気を高めるためには必須な活動なれど、塾運営を目的に集められている浄財予算を確保し過ぎるのは、支援者の理解が得られるとは限らないサブ的な活動のため、安易な予算計上ができず悩ましい問題と言えるのです。
スタッフ間や子ども達との交流は、経費にしにくいながらも大切なため、継続性を考えるなら資金の確保を含めたシステム化が急務。
5月の歓送迎会を入れれば年に二回の運営予算をどのように確保するか、そしてスタッフィングしていくかを合理的に考えていきたいと思います。




濱松 敏廣
「子ども時代に感じたDV家庭での不条理を、他の子ども達にまで感じさせたくない。」
そんな想いで、ステップアップ塾を開塾しました。
子ども目線での「有ったらいいな。」を忘れずに、食事つきを前提とした無料学習支援を実施しています。
ヤフーニュースへの寄稿
・「おんぶ」をせがむ小・中学生たち 生育環境で得られなかった「愛」を求めて
・学習塾の自粛で”居場所”失う子たち
・子どもの「スマホ依存」、どう向き合うべきか?取り上げることが「解決」ではない場合も
・“教育格差”是正に向けた1つのヒント 個別指導型オンライン学習のメリデリ
・食べられない子どもたちの現実 “SOS”を見逃さないために大人ができること
誕生日:1976年7月2日
出 身:東京都板橋区
学 歴:明治大学経営学部卒
現 職
・NPO法人維新隊ユネスコクラブ/理事長
・ステップアップ塾/塾長
・株式会社MACH2/代表取締役