「腹が減っては、戦は出来ぬ。」–
このことわざは、食事はもちろん日々の体調を整えることの大切さを物語っている。
わかりやすい例を現在放送されている大河ドラマ「真田丸」にちなんで挙げれば、関ヶ原の合戦で兵力の勝った西軍が敗れた理由の一つに大将三成が合戦当日、下痢に苦しみ采配に失敗したことも有名な話ではないだろうか。
そもそも人間の体は外部からの栄養や水分を摂取することで維持されており、判断を行う脳の成分は水分が80%、残りはアミノ酸などで組成されている。にも関わらず朝食や晩御飯を抜く、もしくは簡単な食事で済ませてしまうのは、燃料を入れずに精神論だけで働かせようとするに等しいと言える。週に一度の塾で晩御飯を出し、週に二度の朝活カレークラブを実施するのもそんな理由であることを、ぜひ保護者の皆様にはご理解をいただきたい。
朝ごはんを抜いても、生きてはいける。ただ敢えて書かせていただければ、現代社会における戦とはすなわち「他者との競争」であり、それは子どもも例外ではない。勉強やスポーツに加えて学校生活の中で起こり得るいじめや学級崩壊などに立ち向かう気力を充実させるためにも、まず腹を満たしてやることが肝心なのだ。
幸いにも当塾はセカンドハーベストジャパン様や(株)八洋様が食事に関する支援を継続してくださっており、10月からは新たに東京ワセダロータリークラブ様による肉の協賛が始まる。子ども達を支える社会的な仕組み作りは、試行錯誤を繰り返さなければ完成しない。遠慮せず、どんどん当塾を活用して欲しい。
ステップアップ塾 塾長 濱松 敏廣
※2016年9月1日より、毎月紙媒体として発行されている学級新聞(4P〜6P)から、定期的に塾長担当記事の「VOICE」のみを転載しています。学級通信は、当塾への支援者を対象に送付、または授業参観にお越しの方への参考資料としてお渡ししています。
濱松 敏廣
「子ども時代に感じたDV家庭での不条理を、他の子ども達にまで感じさせたくない。」
そんな想いで、ステップアップ塾を開塾しました。
子ども目線での「有ったらいいな。」を忘れずに、食事つきを前提とした無料学習支援を実施しています。
ヤフーニュースへの寄稿
・「おんぶ」をせがむ小・中学生たち 生育環境で得られなかった「愛」を求めて
・学習塾の自粛で”居場所”失う子たち
・子どもの「スマホ依存」、どう向き合うべきか?取り上げることが「解決」ではない場合も
・“教育格差”是正に向けた1つのヒント 個別指導型オンライン学習のメリデリ
・食べられない子どもたちの現実 “SOS”を見逃さないために大人ができること
誕生日:1976年7月2日
出 身:東京都板橋区
学 歴:明治大学経営学部卒
現 職
・NPO法人維新隊ユネスコクラブ/理事長
・ステップアップ塾/塾長
・株式会社MACH2/代表取締役