スタッフ日誌

学生さんの取材から

投稿日:2019年11月28日 更新日:

 毎年秋になると、大学の卒論やゼミ研究、高校のグループワークなどで、無料塾について研究している学生さんから取材の依頼を受ける機会が増えます。

 お話ししていて思うのが、その研究についてある程度の理解がある先生の下で勉強した学生さんが、より理解を深めるために取材に来ているはずなのに、未だに「子どもの貧困」と「教育格差」を同じような問題として捉えている、ということです。
 これについては、はっきりと「別です」と話すことから、私どもの取り組みを説明しています。
 そうでないと、見落としてしまうことが多いからです。

 研究対象としての「社会課題」と、具体的な取り組みから顕になる「社会課題」は、見えていることが違うんだなと感じます。

 考えてみれば、そりゃそうだ、なのかもしれません。

 SOSを出している人がいる→なぜ出しているのか(背景、経緯、現状など)を分析→どのように対処することが可能なのか考察…という流れと、
SOSを出している人と、とりあえず自分の浮き輪を持って手をつないで一緒に泳いで話してみる…という流れでは、
だいぶ分かることが違うんですね。

 どちらが良い悪いではなく、どちらも必要。

 私も勉強を続けていかなければならないけれど、現場の考えも勉強の中にちょっとでも入れてねと思って取材に応じています。

 少しでもみんなにとって生きやすい世の中になることを願って。

-スタッフ日誌

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