クリスマスキャンペーン スタッフ日誌

発達障がいについて

投稿日:2019年12月21日 更新日:

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ステップアップ塾は、教育格差というものを何とかしようと考えて始まった、という説明をたびたびしてきました。これからもそういう表現を使うのだろうと思います。
一方で子どもたちと付き合えば付き合うほど、それぞれの子どもが向き合っている問題やその背景は様々で、一概に教育格差=家庭の所得が低い子どもの問題、という説明では片付けることはできないと感じています。
お金があれば解決できる問題もいくつかはあるでしょう。でも、お金があっても解決できない問題もいくつもあります。

そうした問題の一つに、発達障がいの問題があります。

発達障がいは、「ふつう」の○歳ならわかるでしょ?できるでしょ?ってことが本人にとっては難しい、という特徴があり、それを、脳の機能障がい、という言い方で専門家が説明したります。症状は様々ですし、得意なことも苦手なことも様々です。勉強がすごく苦手な子もいますし、すごく得意な子もいます。苦手な子は、文章の意味を理解できなかったり、文字そのものを追って読むことが難しかったり、文字を書くのが難しかったり、などの場合があります。得意な子は、自分の興味のある分野の知識や記憶力がものすごかったり、小学生でも半年間で中学3年分の数学を嬉々として学び網羅したりという例もあります。

それで、なぜこれが教育格差の問題につながるかと言うと、親が発達障がいであることを認めずに、単にやる気がない子・怠けている子・努力が足りない子、とみなされてしまうと、適切な学習環境を与えてもらうことができず、自己肯定感・自己効力感を持てなくなり、受験などの人生の局面に立ったときに自暴自棄になったりする場合があるためです。
適切な学習環境が得られない、ということは、決して甘やかすような話ではありません。例えば障がいのない人がうるさいと感じない場所で勉強していたとしても、聴覚過敏という特徴がある子どもにとってはパチンコ屋さんの中に勉強机を置かれているのと同じ状況に感じられているかもしれません。読字障がいがあって文字を読むのが苦手な子にとっては、文字が規則性がわからない絵の羅列のように見えているのに「なんでわからないの!」と叱られたりする、そんな状況かもしれません。勉強が得意だけどいわゆる空気が読めない子だとしたら、学校の授業ではもの足りなくて面白くない、その結果態度が悪い・真面目に聞いていないと叱られ、勉強の内容は理解していても評定が低かったりすることもあります。
毎日生きづらい場面だらけです。
そんなとき、親が発達障がいであることに気付き、認めてあげなければ、子どもは「(いろいろできないのは)自分がダメな子だから」という刷り込みがなされてしまい、勉強することや将来に希望を見出すことをあきらめてしまう、そういう状態に陥りがちです。これは、例えば「うちはお金がないから」勉強することや将来に希望を見出すことをあきらめてしまう状態と何が違うのでしょうか。

「うちは/私は○○だから」と自分にフタをしてしまうこと、他の人と同じスタートラインに立てないと思い込んで勝手にあきらめてしまうこと、そういうことと一つずつ向き合って「そんなことないんだよ」と言ってやりたい、闘うための方法を伝えたい、そのためにステップアップ塾はあります。


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