はじめまして.この塾で講師を始めて1年半になります,前田洋太と申します.早速ですが現時点(2020/4/26)でのプロフィールをお見せしたいと思います.
【自己紹介】
名前:前田洋太(まえだようた)
趣味:ゲーム,読書,音楽鑑賞,スポーツ(野球,ビーチラグビー)
年齢:21歳
所属:東京大学 工学部 計数工学科
出身:大分県
私の所属する計数工学科というのが一体何をやっているのか,名前からは推測しづらいのではないかと思います.「計数」というのは,実は「計測」と「数理」の頭文字をとったものになっていて,一つの学科の中で計測工学(センサーを使って得たデータを問題解決に活用する分野)と数理工学(現実世界の複雑な現象を数学を使って表現し,数学の手法を使って問題解決をする分野)の両方を教えているんですね.私の学科がどんなことをしているかというのはこれからする話にはあまり関係ないので,ITだとか情報工学だとか言われる分野を広くカバーする学科だと考えてください.
東京大学ではCOVID-19感染拡大対策として,今年度頭からインターネットを使ったオンライン授業を開始しています.現状では全ての授業がオンラインで行われており,教員も学生もそれぞれ自宅から教え,教わっているという状況です.オンライン授業に関して一つ感心したこととして,うちの学科が,オンライン授業全面移行の煩雑な作業を乗り越えて,当初の予定通り4月3日から授業を開始することができたということがあります.そして,2週間のうちにほとんどの教員,学生がオンライン授業に適応し円滑に授業が進んでいます.ITだとか情報工学だとかを学ぶ学科だけあって,パソコンやらネットやらに強い人が多いのだなあと実感しております.
一方で,全国の小中学校のほとんどはオンライン授業に移行できないでいると報道されていますし,実際に塾の生徒からも学校の授業は無く,宿題だけが出ている状況だと聞いています.いろいろな話を見聞きした上で,オンライン授業を円滑に行うための要件として大きなものが二つあると考えています.一つはオンライン授業を行うための仕組みや環境を,組織の側がきちんと整備すること.もう一つは,教師と生徒の双方に,自宅からオンライン授業に参加することのできる環境が整っていること.この二つが揃って初めて,この状況下でもきちんと教育活動を行えるのではないかと思います.
しかし一般にこの二つの要件を満たすことは簡単ではないわけで,満たしている組織・人と満たしていない組織・人の間に大きな格差が生じてしまうことは否めません.教育機関によってももちろん対応が異なります.誰もがPCをもっていて大きい画面で授業の板書やスライドを見ることができるわけではありませんし,オンライン会議システムで授業をする場合,固定回線を引いていない住宅では通信量制限の問題もあるでしょう.家が落ち着いて授業を受けられる環境にあるとも限りません.この結果,学校に出向かないということ以外はほとんど普段と変わらず授業を受け,分からないところは先生に質問し,学習を進めている人がいる一方で勉学に集中できないし,分からないことを誰にも聞けないという人もいるわけです.
幸いなことに,ステップアップ塾では様々な方のご尽力によりオンライン授業を提供できています.小中学校があまり機能していない状況にありますから,我々が生徒をサポートしていくことには大きな意義を感じています.私自身も質問の相手,学習計画設定のサポート役を通じてなるべく不自由なく勉強できるように努めております.本当は公教育が充実してこのへんの問題を解消するのが理想なのでしょうが,現実はそうではないわけで,こういう活動に賛同してくれる組織・人がますます増えるといいなあと考えています.
これまでの経験から「置かれた環境によって学習の機会が制限されてはならない」と思うようになり、この塾の活動に参加しています。
地方出身で上京してきたということもあって、地方における学習環境の向上についても関心を持っています。
生年月日:1998年9月6日
出身地 :大分県大分市
所 属 :東京大学大学院情報理工学系研究科システム情報学専攻 修士課程1年