子どもに包丁を使わせる場合、怪我をする可能性があるのは当然の話です。
しかしそのリスクや保護者からのクレームを恐れて、学校の家庭科の授業ですら包丁を使わずに済ませたり調理実習自体をなくす動きが広まってしまった事実は、教育格差是正を目指してさまざまな要因・背景を見て来た我々にとって、これは大袈裟ではなく「国を憂うべき現実」だと感じています。
と言うのも、学力を高めるために必要な食事や栄養をおろそかにしている子ども達や家庭を、私達はたくさん見て来たからです。
✅栄養不足でやる気が出ない子ども達
「魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ(授人以魚 不如授人以漁)」と言う儒教の大家・老子の言葉にある通り、教育を生業とするならば無料でモノをあげるよりもモノを生み出せるように子ども達の能力を引き出す指導が大切です。ゆえに私達は日々の学習支援はもちろん、食事の提供方法においても効果的な食育とは何か、模索し続けて来ました。
狩猟免許を取り、塾長である私自身が猪や鹿をさばく姿を見せつつ晩ご飯を提供するようになったのもその想いの表れではありますが特に一部の、DVやネグレクトなど「食べることへの興味」が奪われるような家庭環境にある子どもや保護者には、なかなかその想いも届きません。
だからこそ、楽しく前向きな調理体験と食事の経験をさせることのできるクッキングイベントを塾の課外授業として取り入れたかったのですが、安全面に配慮をすればするほど事前準備や当日のスタッフ人数そして予算などの負担が増加するため、調理イベントまでは無理かもしれないなぁと諦めかけていたのです。

✅プロフェッショナル集団からの学び
しかし10月、たまたま当塾の支援者である上智大学のT先生を通じて知り合った日本ハム㈱のFさんと話す機会があったのですが、ありがたいことにそれからあれよあれよと言う間にイベントが決まり、広告会社として有名な㈱ADKさんとディレクターTさんの仕切りのもと、学生幹部講師を交えながら週一のオンラインミーティングを繰り返しました。
正直かなり時間的にはタフでしたが、我々塾側の想いと学生講師そしてスポンサードしてくれる日本ハムさんとの想いをまとめ上げてくれたプロフェッショナル達のおかげで我々は安心して集客に専念、塾生や保護者に加えた45名ほどの参加者達と共に当日を迎えることが出来ました。

✅笑顔が咲き誇る理想的な空間に

どんなに良いことをしていたとしても当塾のような支援活動は子ども達の顔出し出来る範囲が決まっているため、保護者が許可した子ども以外の写真掲載は難しいと言えます。またその許可を取るとしても30人を超えたイベントの場合はかなりの手間になるため、当日の雰囲気がいかに良かったかを示す笑顔だらけな写真も、我が子のそれを含むごく一部しか公開できないことが残念ではありますが、参加した誰もが笑顔になれる理想通りのクッキングイベントを実現することが出来ました。
初めての包丁に怯えながらも周りの大人に励まされて笑顔になる子、初めてフライパンを使って酢豚を作るお父さん、これくらいなら簡単よと子ども達のフォローにまわってくれたお母さん達。
たとえ自身の家庭が悲惨でも、愛に溢れた食卓を一回でも思春期に感じることが出来たなら、救われる子どもは増えると思うのです。少なくとも、DV家庭で育った私はそう感じました。
と言うわけで日本ハムさんやADKさんとTさん、そして幹部学生ボランティア講師のメンバーと妻には特にお礼を言いたいと思います。
本当にありがとうございました。みなさん、愛しています。^_^


濱松 敏廣
「子ども時代に感じたDV家庭での不条理を、他の子ども達にまで感じさせたくない。」
そんな想いで、ステップアップ塾を開塾しました。
子ども目線での「有ったらいいな。」を忘れずに、食事つきを前提とした無料学習支援を実施しています。
ヤフーニュースへの寄稿
・「おんぶ」をせがむ小・中学生たち 生育環境で得られなかった「愛」を求めて
・学習塾の自粛で”居場所”失う子たち
・子どもの「スマホ依存」、どう向き合うべきか?取り上げることが「解決」ではない場合も
・“教育格差”是正に向けた1つのヒント 個別指導型オンライン学習のメリデリ
・食べられない子どもたちの現実 “SOS”を見逃さないために大人ができること
誕生日:1976年7月2日
出 身:東京都板橋区
学 歴:明治大学経営学部卒
現 職
・NPO法人維新隊ユネスコクラブ/理事長
・ステップアップ塾/塾長
・株式会社MACH2/代表取締役














