ニュース 塾長便り

新年度の募集締め切りと、当塾の強み

投稿日:2018年1月17日 更新日:

昨年末から募集をしていた、4月の第3週から始まる2018年度の新規塾生募集。

締め切りである1/31まであと数日ですが、おかげさまで定員55名に対してあとわずかのエントリーで定員に達する勢いです。

諸事情を抱えて継続のできないご家庭は毎年少なからずおりますが、今年度の塾生リピーター率が大幅に向上している理由は、当塾の支援体制が大きく広がったことも大きな要因だなと感じていますので、改めて当塾の強みをまとめてみました。


※ 募集詳細はこちらのページよりご確認をいただき、2018年度エントリーフォームからご応募ください。
※ サイドメニューのバナーからも詳細ページに飛ぶことが可能です。

強み・その①「現役学生講師による個別指導と教材」

学生のボランティア講師も、早稲田大学の学生講師インカレサークル「ステップアップルズ」の活躍のおかげで、今年度は高校生講師をあわせると学生講師の登録人数がなんと80名を越しました。
在籍しているのは早稲田の学生を中心に東大や一橋、理科大や上智に六大学、高校生は国立の東京学芸大学付属高校や筑波高校などのとても優秀な学生たちが集まっています。

また各回20名以上の現役学生講師が子どもの学力向上に長い実績を持つ通信教材「トレーニングペーパー」を使い、それぞれの学習進度に応じて丁寧な個別指導を行うため、めざましい学力向上を遂げる生徒がかなり増えています。

強み・その②温かく、美味しい給食


当塾は設立当初の2年間を通じて飲食店との協業を行っておりましたが、2016年の秋から数々の支援企業様が集まり食材を中心にご提供いただけるシステムが確立したため、現在は調理ボランティアメンバーの協力のもと、自炊による給食を提供しています。

塾にも関わらず給食を提供することにこだわる理由などは「給食について」に譲りますが、温かい食卓を囲むことで子ども達の笑顔が溢れる時間となるため、当塾ではとても大切にしている時間であり、学習カリキュラムの一環と位置づけています。

強み・その③生徒と講師の交流時間「課外授業」

「せっかく仲良くなった生徒達なのだから、塾外でももっと交流をしたい!」と言う学生講師や塾生の意見をもとに、当塾の運営団体であるNPO法人維新隊ユネスコクラブが2013年より継続して行ってきたチーム対抗ゴミ拾いゲーム「胸キュン!GOMI拾い」を2ヶ月に1回の課外授業として義務づけて(※)います。

そもそも当塾が塾にも関わらず課外授業を行う理由は三つ。 それは、

  1. 考え方の工夫(ルールを作り、ゲーム化する)をすることで、嫌なことでも面白く感じられるような実体験をさせるため
  2. 講師ボランティアと生徒の交流時間を塾外に確保し、信頼関係の醸成につなげることができるため
  3. 能力に関わらず、頑張れば褒められる体験のできる場所をつくるため

です。

そして効率が悪いにも関わらず、あえて「手をつなぐこと」をルール化し、ゴミ拾いをコミュニケーション教育につなげた団体としての三つの理由は、

  1. スポーツや勉強の得手・不得手に関わらず他人と出会いを促進し、会話をしながら体を動かすことができる活動であるため
  2. ゴミの量を競うのではなく、人や地球への思いやりのアクション(ex/街中の倒れている自転車を起こす、荷物が重くて困っているおばあちゃんの手助けをするetc…)ポイントを競うオリジナルルールがあるゴミ拾いのため、「褒められる体験」によって自己肯定感や正義感を育むことができるため
  3. ゴミを拾うことよりもゴミを捨てない心が育つため、環境意識の高い次世代づくりの担い手を増やすことができるため

が挙げられるのですが、これらを課外授業に実施することで教育格差の背景に潜む「子どもや保護者の孤立化」を防ぐ目的もあります。

また夏合宿は宿泊費などの実費がどうしてもかかってしまうため任意ではありますが、代々木のオリンピックセンター等を利用し、勉強だけでなくお茶会やワークショップなどを取り入れ、子ども達の学習意欲を高める工夫を行っています。

※ 学校や家族行事などの理由がある場合、保護者からの事前報告がある場合はその限りではありません。ただし、年間を通じて一度も参加をしない場合、次年度の継続が基本的に不可となります。

強み・その④有資格者によるカウンセリングとSST


予約制ではありますが、当塾では精神保健福祉士の宮岸侑加先生のご協力のもとで、子どもはもちろん保護者の無料カウンセリングを実施しています。

子どもの支援が目的の当塾ではありますが、保護者へのカウンセリングを実施し保護者の気持ちを少しでも和らげることが、子どもの学習意欲に効果があるものと判断しているからです。

また授業前に行うSST(ソーシャルスキルトレーニング)の内容を講師心理チームが立案・実施することで、子ども達が勉強に向き合う環境づくりはもちろん、子どもに向き合う講師サイドのスキルアップや安全確保につなげています。

強み・その⑤出欠管理システムの導入


そしてこれは資金が潤沢にある営利塾などでは当たり前のことかもしれませんし、もう少し生徒や講師など関係者の数が少なければ無料塾でも対応ができることかもしれませんが、当塾では2017年12月からSCSK(株)のご協力のもとでオリジナルの出欠管理システムを導入することができました。

塾生が塾に到着し専用カードをバーコードにかざすことで、保護者に自動でメールが届くため保護者の安心に一役買うことができ、先日も保護者から喜びの声を聞くことができました。

教育格差解消の一助になるために

以上、2018年1月における当塾の強みを挙げてみましたが、教育格差は下図に挙げるように複雑な事情がからみあうため、単純に資金をばら撒き塾に通わせるだけでは問題の解決はできません。

私達が民間の私塾にも関わらず、有志からの寄付を募り多角的な視点で活動を続ける理由は、すべて「教育格差を活動テーマに掲げているからこそ」なのです。

触れてはならない「聖域」を作ってしまっては、教育格差は決してなくなりません。

子ども達にとって、本当に必要な教育とはなにか。

当塾は支援者とともに、今年も子ども達の目線を大切にし続けていきたいと考えています。

ステップアップ塾 塾長 濱松 敏廣

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