ニュース 塾長便り

継続したからこそ得られた、価値ある信頼

投稿日:2018年8月27日 更新日:

当塾を運営するNPO法人維新隊ユネスコクラブ(以下IUC)の設立10周年(&ステップアップ塾5期)を記念し、新宿御苑のアパホテル・ステーキ&ハンバーグ匠にて8月26日(日)にパーティを開催させていただきました。

今のステップアップ塾があるのもIUCの健全な運営があればこそと言えるので、設立以来いろいろなことを考え、近年では特に団体にとっての最善を意識しながら動いていたのですが、その過程で私個人にもさまざまな学びがあったので、いつか塾生にも伝わったら嬉しいなと備忘録をかねてここに気持ちを書いておこうと思います。

✅ 活動を継続するためのコツ

今回の記念パーティで流す資料を作るため、私は数ヶ月前から膨大な点数の資料を少しずつ確認していたのですが、環境啓発に加えてリアルな無料塾運営が追加された差こそあれ、設立当初から当団体は「楽しみながらのボランティア」を呼びかけ続けて来ました。

当塾にとっての課外授業でもある「胸キュン!GOMI拾い」をゲーミフィケーションとして開発した経緯はもちろん、来月以後に同イベントを英会話化しようとしている理由も、基本精神は全く同じです。

教育や啓発は、スイッチの入っていない人に届けてこそ意味があると思うからこその信念、とでも言えば良いでしょうか。

例えば上記の写真は団体として初めて他団体イベントに参加した時のものですが、浮力の計算に基づきゴミとなるペットボトルと物干し竿を組み合わせてイカダを作り、多摩川を下りました。

一見お粗末に見えるこのイカダも、優秀な設計者達と乗り手のおかげで途中で沈(ちん)することなくゴール。接着剤も一切使わずビニール紐のみで作り上げたため、翌日にゴミ出しすることもできました。

このイベントは私達にとって他団体のイベントに参加しただけのものではありますが、頭の良い人が計画しがちな横文字の会議に100回参加するよりも、こう言ったある意味バカげたイベントでいろんな人が汗を流せる機会を作ることは、普段ポイ捨てしちゃう人たちの行動を変えるきっかけになるため、不謹慎に聞こえるかもしれませんがバカバカしい楽しさは営利にせよ非営利にせよ、本来は生産活動において一番大切なカギだと思うのです。

だからこそ、マジメな活動になりがちなステップアップ塾でもその精神を引き継ぎ、規模はともかく少しでも楽しいイベントを盛り込んで来ました。

また、有志の方が楽しく気持ちよくボランティアができるよう業務を細分化し、可能な限り運営に工夫を施して来たのも、そんな信念が故でした。

✅ 節目におけるけじめのつけ方


それからこれは若い時は特にいい加減になりがちなことですが、成功者の多くは節目の挨拶や適切なタイミングでのお礼や謝罪ができるかどうか、厳しく人を観察しています。

・食事をご馳走になったら、遅くとも次の日の午前までにはメールでお礼をする。
・事実はどうあれ、相手を怒らせてしまった場合、言い訳をするより先にすぐ謝る。
・業務に関する「報告・連絡・相談」、そしてメールの返信はすぐに行う。etc…

勉強ができてもこれらのアクションができない人は、たいてい他人様から相手をされなくなり、最終的に孤立化します。

逆に勉強ができなくとも挨拶を含む上記アクションのできる人は他人様からも信頼を得られやすいため、困った時にいろいろな方から助けてもらえる可能性が高くなります。

これは私の経験上からも言える、まごうことなき一つの真理です。

そもそも私はよほどのことがない限り自分から人との関係を切ることはしませんし、怒ることも滅多にありませんので、コミュニケーション力にはそれなりの自信があります。

また誰であろうが、ビジネス目線での人づきあいは嫌いなので、たとえ一時的に疎遠になった人であったとしても、今回のような節目では連絡先を知っている限り直接の電話をさせていただくことをモットーに、さまざまな人に連絡をとらせていただきました。

ただ、これは若い塾生にこそ知って欲しいことですが、神経が図太いと思われがちな私でも、こう言った時は少なからずなにかしらの不安を感じているのが本音です。

でも経験上、疎遠になってしまった人ほどこちらからの連絡を喜んでくれる人が多いことを知っているため、迷わず行動することを選びます。

そしてその想定通り、今回の10周年パーティへのお誘い連絡でも嬉しい反応をたくさんいただけました。大多数の方が、お褒めの言葉や励ましの声をくださったのです。

「案ずるより産むが易し」。これはまぎれもない事実ですので、一人であれこれ悩んだ時は、まずアクションすることを心がけてみてください。

✅ 信頼をしてくれた仲間への責任


小・中・高・大学そして社会人になってからの友達が会員になってくれたことで始まったIUCも、今年に入ってからは賛助企業だけでも3社から40社以上に増え、少しだけかもしれませんが社会的に求められる団体になったように感じています。

パーティ当日は日曜の昼と言うスケジュールだったため、残念ながら支援者の多くは欠席されましたが、それでも気持ちよく会場に集まってくれた仲間達は約50名。

顔ぶれを見渡すと旧知の友達はもちろん、特に生みの苦しさや団体継続の難しさを知っている方達が多く目立ちました。

しかも福島や山梨など遠方からの参加もあり、ありきたりな連想で恐縮ながら「朋あり遠方より来る、また楽しからずや」と言う論語における一節を思い出しながら、節目に参加してくれたみなさまからの温かい気持ちに深く、深く感謝をすることができました。

最後になりますが、高まりつつある団体への信頼は決して軽いものではありません。
がしかし、その期待に応えるべく今後も20周年、30周年を目指して地道な活動を続ける必要があると思っています。

その想いを胸に、私は今後も走り続けます。

みなさま、引き続きよろしくお願いします。

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